2004年 11月 15日
「カタブツ」沢村凛 <読書日記11月#5> |
沢村凛はファンタジーノベル大賞出身の作家、ということは知っていたけれど、作品を読むのは初めて。今回読んだ「カタブツ」は、ファンタジーではないけれど、各方面で誉められているのとタイトルに惹かれて手にとりました。市井の「地味で真面目な人々」の不器用さを「カタブツ」という言葉で表現したタイトルが秀逸。
6つの短編が収められているけれど、正直言って、そんなにうまくはないな、と思う。短編としての落としどころはきっちり押さえてあるけれど、取りたてて目新しいところはない。でも、読ませる。特に「とっさの場合」は傑作。神経症気味で架空の友達と会話する主婦の話。「神経症気味」も「架空の友達と会話する」のも、少し「普通」じゃないかもしれないけれど、日常生活に支障がない限り、それは単なる習慣の一部みたいなものに過ぎない。そんなのは瑣末なことで、もっと大事なものを埋めあえればいいんじゃないか…という鷹揚さがよかったです。
カタブツ
沢村 凛
おすすめ平均
真面目で平凡ながら、その裏側の残虐性を描いた短編ミステリ
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6つの短編が収められているけれど、正直言って、そんなにうまくはないな、と思う。短編としての落としどころはきっちり押さえてあるけれど、取りたてて目新しいところはない。でも、読ませる。特に「とっさの場合」は傑作。神経症気味で架空の友達と会話する主婦の話。「神経症気味」も「架空の友達と会話する」のも、少し「普通」じゃないかもしれないけれど、日常生活に支障がない限り、それは単なる習慣の一部みたいなものに過ぎない。そんなのは瑣末なことで、もっと大事なものを埋めあえればいいんじゃないか…という鷹揚さがよかったです。
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by kilisa-book | 2004-11-15 21:16 | 日々の読書




